憎悪の依頼 - 松本清張

松本清張 憎悪の依頼

Add: yzekyd42 - Date: 2020-11-29 10:50:02 - Views: 5656 - Clicks: 7061

憎悪の依頼改版 - 松本清張 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!. 『憎悪の依頼』 (新潮文庫「憎悪の依頼」に収録) 短編。「私って、そんなことのできない女なのよ。あなたが思ってらっしゃるよりは理性が強いのよ」。. .

年11月1日に日本で. 6篇から成る短編集である。読んでみて直ぐ「軽くて」「男女がらみ」の作品が多いなと思う。調べると週刊誌などへの書き下ろしが多いのかもしれない。 「失踪の果て」「額と歯」「やさしい地方」「繁昌するメス」「春田氏の講演」「速記録」の6篇であるが、社会派の推理作家としての清張は、批判性の鋭さは当然のこととして、なかなかのストーリーテラーでもあることが分かる。読み易い「読物」の要素も持ち合わせている。大学教授の地位を巡る争いから偽装自殺に追い込まれる渡部教授を描いた「失踪の果て」や、男女の関係を温かなもの冷酷なものの両面から女性を妊娠させた2組カップルを対比的に描いた作品、しかもこの2組のカップルの意外な結びつきから冷酷な殺人事件の真相が暴露される「やさしい地方」、名医として繁昌していた外科医が、戦争中威張られた軍曹とのひょんな出会いで、無資格医師であることを暴露されることに怯えて、自ら不幸を呼び寄せてしまう医師を描いた「繁昌するメス」などは、読物として充分に楽しめる作品であるが、清張の作品としては、どうしても軽さを禁じ得ない。「速記録」は国会での代表質問が、いかにいい加減な経緯で出来あがって行くかを暴露したまさに社会派の面目躍如だが、小説としては面白みに欠ける。「春田氏の講演」は、一寸助平で真面目な先生が一杯食わされる話で、これまた軽いが、たしかテレビドラマになったものを観た記憶がある。 清張の文体に、宮本三郎の油絵のような重い渋さを感じて居る僕は、この中ではやはり「額と歯」が一番歯応えを感じた。下町の溝川に浮かぶバラバラ死体。簡単に解決するだろうと思われたこの事件がお宮入りになりそうだった。額と歯というのは最初に発見された顔と頭の部分の特徴が富士額と八重歯という明瞭なものであったのにそれ以上には身元の捜査が進まず、難航する。ここには推理の面白さはなく、むしろ偶然一係官の記憶が手掛かりとなって解決するのだが、最後に特だねを抜いた新聞記者たちが、誇りに満ちて深夜に至るまで、わら半紙に大きな字で3行に亙って書きなぐる原稿、ゲラの校正作業、それをデスクが声を出して読む声など、慌しい編集部の雰囲気を伝えながら、事件の細部に渡る真相、助けられたルンペンの、恩を仇で返すような変身の結果、優しくして来た側の怒りをかって惨殺されるに至った、事の顛末を明らかにして行く。、その見事さに僕. See full list on tasogare. 松本清張(ま行 日本人作家)の新品・未使用品・中古品なら、ヤフオク! 憎悪の依頼 著者:松本清張 新潮文庫 新潮社 平成12年10月30日 46刷 m0205 OV-5. 3 時代小説・. 憎悪の依頼 - 松本清張 - 楽天Koboなら漫画、小説、ビジネス書、ラノベなど電子書籍がスマホ、タブレット、パソコン用無料アプリで今すぐ読める。.

ミステリーのつもりで読み始めたが、清張の作品の中では、その範疇からは遠いものだった。もっとも、ミステリーやサスペンスと言っても、優れた作品は、しっかりと人間の生き様が描かれていると言う点では、立派に文学に位置するものなのだが。 この作品は、いわゆる「銀座のママ」と呼ばれる美しき夜の蝶の生き様を描いた作品である。僕の好きな領域ではないし、小説としても文章としても、清張の作品の中で優れたものとは言えないかもしれない。しかし美貌に恵まれ、権力や金力や名声を持つ男たちの中を泳ぎ渡って、一介のホステスから、クラブのママへとのしあがって行く力量、やがて老いて、時代も変わり、自分が育てた若いホステスにその座を奪われて、寂しく衰退して行くのも人間の哀愁の一つであろう。そういう意味で、ここにも取り上げることにした。 「ブルーボネー」のママ香津子の繁栄から衰退までを、そのママからは声一つ掛けられる事もなく、隅っこで小さくなって、この絢爛の世界に憧れていた、若き製薬会社の経営関係者で、銀座マンであるゴーちゃんの目を通して描いて行くのである。この視点の置き方が、この作品を救っている。清張の作品には、政財界の犯罪とこうした夜の世界の女たちとの絡み合いが良く出てくるが、この作品は犯罪とは無縁である。こうした世界の女の戦争にゴーちゃんと友人の映画プロデユーサー、チュウさんが、温かな目を向け、「人生的な演出」を施して行く物語なのだ。 主人公・香津子は富山から上京した後、ホステスとして苦労をしながら「出世」をして、銀座のトップにのしあがり、西から勝負を仕掛けて来た大阪北新地の「小春」と死活の対決をした後、生き残り、その地位を保って行く。しかし時代は変わり、店を支えていた、権力、金力、名声を代表するような人間たちのソサエティも代を替え、ママも老い始め、美貌に翳りも出、客足も遠退くようになる。そこで使われていた3人のホステス・富子、桐子、泰子も独立して、それぞれ立派な店を持つ様になる。そうなると自分の店が大事で、お世話になった香津子ママの店がどんなに寂れても、お構いなしで、6年も顔を出さない年月が経っていた。そんな頃、ゴーちゃんとチュウさんが出会い、昔話の中で、香津子のことが話題になる。二人とも銀座の遊び人で、その道の通であった。ゴーちゃんは「千人切り」を自称し、実数はまだ600くらいだが、もう現. 「虚線の下絵」には「与えられた生」「虚線の下絵」「通過する客」「首相官邸」の4篇が、収められているが、現代にも関心を保ち得るテーマと文体という点で、佳作もあれば読みにくいものもあり、興味深いものだけを、主観的に選んでみることにする。 「虚線の下絵」からは、同名の作品と「与えられた生」を推薦する。どちらも画家が主人公となっている。「与えられた生」の主人公、胃癌に倒れた桑木という画家は、彼担当の女性編集者、高岡雅子の精神的な支えで、良い仕事が出来てきたし、大病とも闘え、将来の夢を描いていた。妻の孝子とも家庭を支えて行くには問題はないように思われた。しかし、美しく、知的な魅力を持ち、人の気持を逸らさない社交性と女性らしい気質を持つ雅子に、彼は次第に惹かれて行く。30代と40代くらいの年齢差であった。始めは優れた編集者と画家という職業上の信頼関係であったのが、特に最初の胃癌の切除手術に失敗し、再手術を受けるにあたって、雅子の夫の伝手で良い病院を紹介され、再手術に成功。命を取り留めたと知るにつれ、桑木は雅子に対する感謝と愛と欲望が高まり、彼女に急接近する。彼女もそれを拒絶することなく次第に深く受け入れるようになる。夫に愛されているにも拘わらず、気質の隔たりを感じていた雅子は、やがて夫と別居して、その部屋に桑木をしばしば迎え入れるようになる。しかし桑木は妻子と離別して今の家庭を壊してしまうまでの決断はつかなかった。その頃は、当然、桑木の妻もことのなり行きに気付き、夫を詰問し、詰り、嫉妬の炎を燃やすようになった。その後、雅子を乗せて車を運転している折に、桑木は人身事故を起こして人をひき殺してしまい、受刑することになり刑務所で過ごすことになる。孝子は差し入れに来たが、雅子は、法的に面会が許されなかった。刑期も終わりに近付いて来た頃、雅子から手紙が来て、桑木の出所後の引き取りを約して面会を許されるが、孝子と駅で出会って、追い返されていたことが分かる。出所する時に彼の気持は決っていた。出所後、直ぐに桑木は雅子を訪れるが、すでに雅子は棲家を引き払っていた。しかも夫のもとに戻ったというのである。間もなく、桑木の自殺したいが山中で発見される。 「虚線の下絵」というのは、共に絵の道を歩んで来たが、一人(倉沢)は画壇の寵児となり、もう一人(久間)は肖像画を書いて生活を営む3流画家に落ち、二. 10編収録の短編集。推理小説ではないものの方が多いです。 松本清張氏の作品には凄みを感じます。 冷徹な人間洞察力と、戦後という時代がそろった故の迫力かと思います。 「美の虚像」 絵画の贋作の売買にまつわる謎。 美術評論家の梅林が新聞記者都久井に、あるスケッチ数点を贋作だと. 上司のメクラ判的管理の隙をぬって5億の公金を横領、費消した若い官吏、岡瀬昇平。7年の刑に服し、出所した時は32歳になっていた。着服金全てを費消したように見せかけ、実は彼には1億ほどの隠し金があるのではないかという疑惑は、逮捕直後から噂されていた。それに目をつけていたのが、R新聞社の山崎編集長。彼は部下の底井武八を使って出所後の岡瀬を監視させる。岡瀬は雑貨商を営む叔父の新井薬師の自宅で立派に更正したかのように店を手伝い、神妙な毎日が続いていた。ある日岡瀬は競馬場に出掛ける。競馬界での彼の人間関係が少しずつ分かってくる。あったことを全て底井は編集長に報告し続けた。底井自身も、編集長が何故この事件にこうも執着するのか不審に思い始めていた。底井がうっかりしていた隙に岡瀬は飯坂善福寺裏の山林で絞殺死体となって発見される。山崎編集長は、岡瀬の死後も、彼の隠し金への執着を捨てず、底井には頼まず自分で調査を始めたようであった。ここに来て底井も関心を強め、彼も独自に調査を開始する。 岡瀬の殺された寺には、逮捕後直前に死んだ岡瀬の母親の墓地があった。底井はこの寺に出向き、住職や坊主に探りを入れる。 6月には入り、福島競馬が開催される時期となった。ここで西田調教師、末吉厩務員が登場し、山崎も底井も競馬場や厩舎などに目を向けるようになる。その頃のある日、山崎が失踪する。6月15日朝自宅をでたまま姿が見えなくなった。底井は山崎の行方を追い始める。岡瀬が生きていた頃タクシーで神楽坂に出たのを知っていた底井は、山崎の写真を持って神楽坂の料亭を探って歩く。レストランのレジの女宮部良子を、底井は執拗に追い回し、山崎が接触していた宮永という料亭の芸者、玉弥に辿りつく。彼女は実は岡瀬の前の女であった。しかも底井は、山崎が接触をしようとしていた女性でもあったことも知る。 玉弥は、岡瀬が服役中、スポンサーを西田厩務員に乗り換えていたことも、底井の執拗な調査によって明らかになって来る。その間、山崎の行方は依然不明であった。 しかし、突然山崎がトランク詰めの絞殺死体で発見されたという情報を得る。直ちに現場に駆けつけた底井は、すぐさま記者という肩書きで聞き込みに入る。所が田端駅から発送されたこのトランクの依頼主の風貌が、山崎自身とよく似ていたという情報に底井は訳が分からなくなるが、まさに執拗な調査と克明な推. 松本清張の短編集。 この中に収録されている『文字のない初登攀』を読みたいがために購入した。 『文字のない初登攀』は単独で初登攀を成し遂げたものの、写真等の記録がなく、周りからバッシングされていく主人公を描いたもの。. 【最短で翌日お届け。通常24時間以内出荷】。【中古】 憎悪の依頼 改版 / 松本 清張 / 新潮社 文庫【ネコポス発送】. 僕は清張という人を全く知らない。写真と作品を通してのみの印象しかない。「清張と女」という随筆は誰も書いていないだろう。あの風貌と一世風靡の人生の中で、彼はどんな女性観を持っていたのだろう。基本的には女というものを余り信用していなかったのではなかろうか。いや、かなり酷い目に遭わされた経験もあるのではないか。彼の女性論としてまとめるには、全ての作品を良く整理してみなければならないが、ここでは「内海の輪」の美奈子と「死んだ馬」の三沙子の悪女の典型と、「風の視点」の亜矢子と千佳子という自制型の知的女性タイプとの比較論として取り上げるに留める。 清張の取り上げる女性は多くは前者のタイプである。まさにその人物を憎んでいるかのようにこれでもかこれでもかとばかりに性悪に描いて行く。勿論この人間たちを歪めてしまった経緯はあるのだが、そしてそれを方向付けた「悪い男」もいくらでも出てくる。しかし作者には情状酌量の余地は無い。しっかりと悪く書く。同じ条件の中で、惰性に飲み込まれず自らの意思を貫き、辛い一線を守り通す女に清張は「美学」を感じていたのかもしれない。或いは切ない願いだったのかもしれない。 「風の視線」には久世という個性的な企画性の豊かなジャーナリストと、奈津井というカメラマンが、男の側の照射軸となっている。久世は、世俗的な企業家の妻である亜矢子を愛しているが決して情には流されずケジメを付けている。それは亜矢子の精神性とも釣り合って来た。奈津井も亜矢子に憧れていた。しかし亜矢子はそれに気付き、千佳子を紹介し結婚させようとする。しかし千佳子には上役に処女を許したという過去があり、それがシコリとなって暗さを拭いきれない。それが実は亜矢子の夫、竜崎だったのだ。久世の粋人ぶつているとも思えそうな現実適応性と純粋な彼女への愛はややチグハグだが、神のように位置する女性というのは僕にも分かる。勿論僕は不徹底な男だが。対照的に奈津井は、若くギコチナイ。女性の心理も読めず、ボタンの掛け違いのような女性との出会いに無様さを晒すだけである。こんな不器用な出会いを清張は珍しくもハッピーエンドに収めるのである。彼が良しとする女性が見えて来る。 一方、内海の女の美奈子、「死んだ馬」の三沙子は、「性」を武器に男を右に左に操って、自らの生活を守ろうとして、結局は自らも破局を迎える。まさに「自業自得」という結. 1 推理小説・現代小説(長編)2.

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【メール便送料無料、通常24時間以内出荷】。【中古】 憎悪の依頼 改版 / 松本 清張 / 新潮社 文庫【メール便送料無料】【あす楽対応】. 今ではテレビを賑わす話題となっている男性理容師が主人公である。優れた技術を持ち、優しい性格だが、野心を潜め、計算高い、用心深い生き方の若者だ。20代から30代にかけて、理容界に名を上げるべく、次々と女性との人間関係を利用して、資金作り、宣伝の輪を広げて行く。株屋の有閑夫人、女性雑誌の編集担当者、料亭の女将、等々との関係を利用して仕事に有利な道を歩み、不要になったり、邪魔になったりすると巧みに消して行く恐ろしい犯罪者なのだが、小説は彼を「鬼」のようには書いていない。むしろ言動は控え目、人当たりは柔らかく、さして美男子ではないが、女性の機微に入り込める体質を持っている。彼を相手にして破滅させられる女性も、あちこちに見られるような、魅力もあれば、弱点もある普通の女性である。太った女もいれば、スリムな女性も居る。男のような女も居る。それぞれに女性としての優しさ、執着心、可憐さすら見せ、母性本能や独占欲や嫉妬心も充分に持ち合わせる、彼よりやや年上の女たちである。決して作者の好悪感によるパターン化はしていない。 彼は自分の人生を駆け上がろうと足掻いてはいるが、がつがつしては居ない。静かな歩みなのだが、それを妨げる者は決定的に排除しようとする。最後にその作業に失敗し、自らをも破滅させることになる。 読んでいて面白いのは、清張が様々な女性たちを冷静に描いていることだ。彼の女性の描き方には好悪感が露骨に表れて、ある種の女性には、憎しみや侮蔑すら感じるほどに露骨さを読み取ることがあるが、ここでは静かに女性の内部に迫っている印象を受ける。愚かさまで温かく包むゆとりを感じるのだ。それだけにリアリティに厚みが出ている。 男性理容師の犯罪を解明する役柄は、正面から事件と取り組む刑事や探偵ではない。傍流を歩む検事で、私的な体験をきっかけに、この男に疑惑を感じ始め、信頼している事務官を頼りに、次第に真実に迫って行く。しかも幕切れは、「真実を暴いてわっぱをかける」というような結末ではなく、なかなか検察本流には受け入れられない彼の思考過程の正当性が、主人公に下る天罰のような破綻によって証明されるという書き振りなのだ。 前段の物語性に比べて、解決部分がやや説明調になりがちなのが彼の作品傾向だが、この作品の最後の湖の結末は極めて絵画的な印象を残してくれる。清張の女性観がちりばめられた作品とも言える。. 著 松本清張 発表 「週刊朝日別冊」昭和29年4月号 ついに大臣となる事に決まった布施英造。 そこで彼は一人の女性を思い出す。 園田くに子。 若い時分に想いを寄せていた女性だ。 「私はあなたをどこかでじっと見ているわ。十年でも二十年でも、三十年. 「憎悪の依頼/松本清張」の通販ならLOHACO(ロハコ)! ヤフーとアスクルがお届けする通販サイトです。.

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More 憎悪の依頼 - 松本清張 videos. 『憎悪の依頼』松本清張☆☆☆☆松本清張の短篇集である。清張の短篇集はたくさん出ているが、本書はその中でも特に短い作品が多く収録されている。どうやら初期の短篇集らしい。短いだけでなく、ミステリといえるかどうか、という短篇が混じっているのも特徴だ。それらの点で、清張. 松本清張の憎悪の依頼『あらすじ』私の殺人犯罪の原因は、川倉甚太郎との金銭賃貸とういことになっている。-金銭のもつれから友人を殺害した男が刑の確定後に、秘められた動機を語る表題作。次の物語ー。すずらん『あらすじ』女性が失踪し、カメラだけが北海道でみつかった。死体は. 松本清張マツモトセイチョウ 1909‐1992。福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。. 憎悪の依頼 松本清張著 (新潮文庫, ま-1-45) 新潮社,. 憎悪の依頼 - 松本清張/著 - 本の購入はオンライン書店e-honでどうぞ。 書店受取なら、完全送料無料で、カード番号の入力も不要! お手軽なうえに、個別梱包で届くので安心です。. 「歯止め」「犯罪広告」「微笑の儀式」3篇からなる短編集である。森村の長編からここに移ったためであろうか、表題のような印象を受けたのである。文語の世界から口語の世界に引っ越して来たような様替わりであった。しかも村の長の口から語られるような調子の物静かさに乗せて「怖さ」も「憐れさ」も「気味の悪さ」もじんわりとリアルに沁み込んで来た。 始めの「歯止め」は主人公夫妻そのものには触れず、主にその周辺の人間が描かれる。成長期にあたり性的な習癖や反抗を繰り返している親を悩ませる息子。夫の生家で見かけた異常な風貌の若い男やその母親との信じられないような関わり。自殺したと聞いている妻の姉の嫁ぎ先で起きていた不可解な真相。人間が生きて行くために起き得る非日常的な出来事である「歯止め」を、謎を解くというよりも、人間の持つ「不可解な部分」にじわじわと入り込むことで読者に緊迫感を与えて行く作者の手法に、僕は喜んで餌食になってしまう。 2つ目の「犯罪広告」も非常に巧みなストーリー構成で、読者を始めから掴んで話さない。活版印刷工がかっての義父を、自分の実母を殺した犯人として、公に名指しで非難する。しかも住んでいる村に印刷物をばら撒いて「真相はこうだ」を地で行くのである。殺人は既に時効を過ぎており、法的には告発できない。警察も弁護士も気持は理解できても、具体的に取り上げる事は出来ず、床下に死体を埋めてあるとする広告の指摘に、義父に床下をあらためさせて事を納めさせようと手を尽くす。ふてぶてしい義父も遂には床下を掘るのに応じるが、何も出ては来ない。その後印刷工の男が失踪してしまう。彼も元義父が殺したのではないかと廻りは動き出すが、死体はどこからも出て来ない。2転3転して、ますます印刷工はいい加減なことを言い歩く「半狂人」だという世評になって行くが、ひょんな所から真実が露見して来る。息もつかずに読み進めてしまう面白さがある。南紀のローカリティが登場人物の人柄や言葉によく反映されていて、柔らかな語り口が納得行くリアリティを展開して行く。 3つ目の「微笑の儀式」は仏像の作り、特にその笑顔の特徴の専門的な知識をバックにした話なので、例によって彼の「資料癖」が出そうになり、プロットの進め方も前者2作に比べると理屈っぽくなる。死を迎える瞬間の微笑を彫刻化する根拠に辿りつくまでには回り道も多く、無駄な詮索が繰. 0 憎悪の依頼 - 松本清張 憎悪の依頼.

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